朝立ちの不思議

「朝立ち」とは朝目覚めた時にペニスが固く勃起している現象で、若い男性なら誰しも経験する生理現象です。正式には「夜間勃起現象」と言います。朝立ちとは言いますが、実際には夜間に数回起こっているのが普通です。

人間の睡眠にはレム睡眠と呼ばれる浅い睡眠とノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠の2つがあることがわかっています。レム(REM)というのは英語でRapid Eye Motionの略語で、直訳すれば「急速な眼球運動」ということになります。レム睡眠とは、いわば体が休んでいて脳が活動している状態で、この間は眼球がキョロキョロと動いていると言われています。夢を見るのもレム睡眠のときと言われており、たまたまレム睡眠のときに目覚めたら夢を覚えていることが多いわけです。このレム睡眠とノンレム睡眠は一晩のうちに約90分周期で3~6回くらい繰り返されます。そして朝立ちという現象はレム睡眠の間に起こることがわかっています。ですから実際は朝立ちというより「夜立ち」の方が正しいのであって、健康な男性なら一晩に3~6回も勃起しているわけです。たまたま朝目覚めるタイミングでレム睡眠だった場合に朝立ちとなります。ノンレム睡眠のときに目覚めても朝立ちは起こりません。

レム睡眠のときは脳が起きている状態ですから、比較的パッと気持ち良く目覚められます。それに対してノンレム睡眠のときに目覚まし時計などで強制的に起こされると非常に眠く、意識が朦朧としており、いわゆる寝起きが悪い状態となります。これは生活のリズムによるのでしょうが、どうも自分は寝起きが悪い方でノンレム睡眠のときに起きることが多いようです。そのため夢もあまり見ません。そして朝立ちもあまり経験しないのです。週に一回あるかないかと言ったところです。でも朝立ちがないからと言って心配する必要はありません。実際には眠っている間に数回勃起しており、たまたま目覚めるタイミングと一致しないというだけのことなのです。

自分は夜中に目覚めた時はほぼ100%の確率で勃起しています。たいてい変な夢を見て起きるのですが、明らかにレム睡眠の状態ですね。そしてこの「夜立ち」のときの勃起はとてつもなく強力なのです。普段見たことがないほど亀頭はパンパンに張り詰め、陰茎は急角度で立ち上がっています。あまりの立派さに自分でもうっとりしてしまうほどです。しかも勃起を収めようとしても収まらないのです。よくオシッコがしたくて起きることがありますが、そのときも勃起が収まらないので困ってしまいます。結局、勃起したままでトイレに行って用を足す羽目になります。不思議なことに、目覚めた後なかなか寝付けない時でも勃起は収まらず、1時間でもカッチカチのままです。普段あり得ないことだけに、いつもこうだったらいいのになぁと思ってしまうのですね(笑)。

朝立ちにせよ夜立ちにせよ、それがあるということは勃起機能が正常に働いており健康である証拠です。いわゆる勃起不全(ED)で悩んでいる人でも、夜間勃起があれば少なくとも器質的には異常がないということで、心理的な問題である可能性が高くなります。スタンプ法といって、就寝前に切手や紙テープなどを陰茎に巻き付けておき、朝起きたときに破れているかどうかで夜間勃起の有無を判定できるそうです。この夜間勃起がなぜ起こるのかについてですが、以前は性的な夢を見たからとか、膀胱に尿が溜まって前立腺が圧迫されるためと言われていましたが、今ではそれらは根拠のない俗説だったことがわかっています。朝立ちのメカニズムは医学的にはまだまだ解明されていませんが、生殖機能を維持するためのアイドリングとする説が有力です。すべての動物にとって生殖機能というのは最も重要な機能ですから、それを維持するために性的興奮とは関係なく定期的にペニスに血液を送り込んで勃起させる人体のメカニズムであろうと考えられています。またしても男の体の神秘は尽きません。

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